「先生~もう 5 日も出ていないんです💦」
我々がよく患者様から受ける相談の一つです。
国民病の一つでもある便秘。
皆さんの中で「慢性便秘」と言ったら若い女性のイメージがあるかも知れませんが、
実は高齢者の病気の一つと言っても過言ではありません。
また 80 代以上になると女性よりも男性の方が多いと言われています。
「便秘」の明確な定義はありませんが、一般的には 3~4 日便が出ていない状態を
便秘ということが多いです。
しかし毎日排便があっても、便が固くて排便に苦労する、排便の量が少なくすっきり
しないなどの不快な症状があればこれも便秘と言ってもよいでしょう。
高齢者の便秘には幾つかの原因があります。
原因① 食事・水分の摂取量の減少
高齢になればなるほど食事の量や水分の摂取量が減りがちです。
特に水分が減ると便は硬くなり、硬い便は腸の中を進みづらくなってしまいます。
食物繊維の不足も原因である事は言うまでもありません。
原因② 筋肉の衰え
大腸の働きや排便時に必要な腹筋や肛門周囲の筋力が弱まり、
便を送り出す動きが弱まると便秘になりやすくなります。
原因③ 便意を感じにくくなる
身体機能が低下してくるにつれて便意が感じにくくなってしまいます。
また介護(介助)を受けている方は自分のタイミングでトイレに行けない状況だと
我慢してしまう傾向があり、排泄するタイミングを逃しやすくなってしまいます。
原因④ 薬の副作用
治療薬によっては副作用として便秘する場合もあります。
原因⑤ 自律神経の働きの低下・乱れ
お悩みやストレスを抱えたり、寝たきり状態の様に昼夜のメリハリの無い生活送ることで
自律神経の働きに影響を及ぼします。
上記に当てはまるものがありましたか?
続きは その2で詳しくお話させて頂きますね。