日頃患者さまからよく聞く言葉です。
この言葉を聞くといつもヒヤッとします。
なぜならご年配者の転倒は骨折や大怪我に直結しやすく、
それを機に「寝たきり」になってしまう方も多くいらっしゃるのです。
「もし、あの時転んでいなかったら…」 患者様にこんな後悔はさせたくありません!
内閣府の調査によると、転倒は男性よりも女性の方が多いと言われています。
場所は室内での転倒が多く、室内を移動する同線に荷物が置かれていて歩く
十分なスペースが確保されていない方、ベッドを使わず布団を使われている方、
自宅内に手すりが無い方は危険度が高いと言えます。
もちろんやむを得ずその様な環境になっている方もいらっしゃるのですが、
それでも改善の余地はまだまだあると思います。
また、①筋力 ②関節の動き ③バランス能力 ④認識能力や判断能力の低下も関与しています。
私達あしすとスタッフがお手伝い出来る主なリハビリは①~③の部分であり、他の要素においては
専門職の方にお願いするか必要であれば私どもから専門家をご紹介させて頂く事は可能です。
①②において簡単にご説明させて頂きます。
①筋力
筋力は若い時に比べると、70 歳から 80 歳で 20~40%は減少します。
特に 50 歳以降は著しく低下する為、何もされない方は現状を維持する事
も容易ではありません。
筋力には瞬発力と持久力の 2 つがありますが、高齢者の場合は筋肉の持久力
が低下することで姿勢が崩れ重心も後方になりやすくなります。
歩行には、ももの筋肉(前)とお尻の筋肉とふくらはぎが最も重要と言われています。
②関節の動き
姿勢の崩れにより、背中が丸まり、がに股で膝を曲げた状態では歩幅が減少します。
また骨の変形により本来の可動域が確保されないと、より負荷が増え痛みや辛さも増します。
例え今後歩くことが出来ない方であっても、最低限の筋力と可動域の確保は必要な為、
あしすとではご希望や必要に応じ①②のリハビリを重視しています。
「先生~また転んじゃった💦」 こんな事が起こらないようにしてあげたいし、
患者様を後悔させる様なこともしたくありません。
ご自宅で出来る転倒予防体操もありますので、詳しくは担当スタッフにお尋ね下さい。