今年は特に暑い日が続くようですが、暑いからといって冷たすぎる物を食べすぎたり
飲みすぎたりしていませんか?
体内温度を管理している自律神経は、暑い時は体温が上昇しないよう熱を放散しようと
慌ただしく働いているのですが、冷たいものが一気に入ってくることで熱を放散するべきか?
それとも閉じ込めるのか?混乱を招きます。
これが俗に言う「自律神経の乱れ」の一つです。
連日の冷たいものの摂取により内臓温度が下がると体内では様々な不調が起こります。
免疫力の低下、基礎代謝の低下などが代表的なものですが、今回は「基礎代謝の低下」について
お話させて頂きます。
基礎代謝とは、何もせずじっとしていても、生命活動を維持するために生体で自動的に(生理的に)
行われている活動で必要なエネルギーのことを言いますが、年齢と共に下がってくるので
年々痩せにくい体質になる傾向があります。
体温が1℃下がると基礎代謝は約11パーセント下がります!
これは当院が所属する「全国冷え症研究所」が出した臨床データです。
70歳以上の男性を例に挙げてみると、基礎代謝は平均値で一日約1220カロリーなので
体温が1℃低下すると一日約146カロリーが消費出来ずに体内に溜め込まれます。
これを一か月で換算すると、約4400カロリー分が脂肪として蓄えられます。
つまり一か月で脂肪600グラム!!例えると、マンガ週刊誌(中綴じ)サイズ。
男性は内臓脂肪に、女性は皮下脂肪にとなりやすいのですが、高齢の女性は内臓脂肪
と皮下脂肪の両方として蓄えられやすいのです。
この「代謝ロス」により 知らないうちにメタボになってしまうのです。
よく「私特に全然食べたりしていないのに、水飲むだけで太っちゃうんですよ~」
こんな声聞かないですか?その様な方がいらっしゃったらこう教えてあげて下さい!
「冷たいもの飲むと代謝が下がるから太るんだよ~」って 。
これからもまだまだ暑い日が続くと思いますが、水分補給の際は「常温水」をお勧めします!!
冷たいビールを飲む習慣があるのは日本人だけらしいですが、もし冷たいものが止められない方は
入浴の際 湯舟にはしっかり浸かって下さいね。シャワーだけでは内臓が冷えたままですから。
冷えは夏に作られ、秋口に発症するケースが多い様です。メタボも同様です。