あしすと訪問リハビリ鍼灸マッサージ院

関節拘縮(かんせつこうしゅく)は何故おきるの?

関節拘縮とは?
関節拘縮とは、関節が固くなり、関節の可動域が制限された状態のことです。関節周囲の筋肉、腱、靭帯などの軟部組織が硬化・短縮することで、関節が動きにくくなります。

 

 

【関節拘縮の主な原因】
関節拘縮の主な原因は以下のようなものが考えられます:

 

🔹 長期の不動や固定
寝たきりや車椅子生活などの長期の不動状態では、関節周囲の軟部組織が短縮・硬化し、関節拘縮が起きやすくなります。
骨折や脳卒中などで関節を固定する必要がある場合も、同様に関節拘縮のリスクが高まります。

🔹 筋肉の緊張亢進(痙縮)
脳卒中や脳性麻痺などの中枢神経系の疾患では、筋肉の緊張が亢進する痙縮が起こり、関節拘縮につながります。
痙縮により関節周囲の筋肉が短縮・硬化し、関節の可動域が制限されていきます。

🔹 関節周囲の炎症
関節リウマチや関節炎などの関節周囲の炎症性疾患では、関節の可動域が徐々に制限されていきます。
炎症により関節周囲の軟部組織が硬化し、関節拘縮が起きやすくなります。

🔹 関節の損傷や手術
関節の骨折や脱臼、関節手術後には、関節周囲の軟部組織が損傷・修復過程で短縮・硬化し、関節拘縮が起きやすくなります。

🔹 皮膚の短縮(熱傷など)
熱傷や外科手術などで皮膚が損傷すると、皮膚が短縮・硬化し、関節の可動域が制限されます。
特に手足の関節では、皮膚の短縮による拘縮が問題となることがあります。

 

 


【関節拘縮の予防と改善】
関節拘縮の予防と改善には、以下のような対策が重要です:

 

🔹 関節可動域訓練
関節を定期的に動かし、可動域を維持・改善することが最も重要です。
関節を最大可動域まで動かすことで、軟部組織の短縮を予防できます。

🔹 ストレッチ・マッサージ
関節周囲の筋肉、腱、靭帯などをストレッチやマッサージすることで、軟部組織の柔軟性を保つことができます。
特に足関節や手指関節のケアが重要です。

🔹 適度な運動
寝たきりや長期の不動を避け、立位や歩行などの適度な運動を行うことが重要です。
関節の可動域を維持し、筋力低下を予防できます。

🔹 装具の使用
関節の変形や拘縮を予防するため、必要に応じて装具の使用が有効です。関節の位置を適切に保ち、可動域を維持することができます。

🔹 早期リハビリテーション
骨折や手術、中枢神経系疾患などの発症早期から、積極的なリハビリテーションを行うことが重要です。
早期の可動域訓練や軟部組織のケアにより、関節拘縮の発症を予防できます。
これらの対策を組み合わせることで、関節拘縮の予防と改善が期待できます。

 

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