『在宅医療や長期治療を必要とする患者さまに密接に関連する医療機器に焦点を当て、CV(中心静脈)ポートとCVカテーテル』について簡単に解説します。
中心静脈カテーテル(CVカテーテル)とは?
医療現場では、長期にわたる点滴などの治療に中心静脈カテーテルが用いられます。これは鼠径部や首、腕の中心静脈に挿入され、血管内に直接薬剤を投与したり、栄養を与えたりするのに使用されます。また、血液サンプルの採取や血圧測定などにも役立ちます。
中心静脈ポート(CVポート)はどのようなもの?
一方で、CVポートは体の内部に埋め込まれる小さな装置です。外観は平たく、直径はコイン程度。長期にわたる治療が予想される患者さまに適しており、体内に安全にカテーテルを留置できます。カテーテルの端は心臓に近い大きな血管に挿入され、もう一端は皮膚下にあるポートに接続されます。必要に応じて注射針をポートに挿入し、薬剤の投与が行われます。